森林認証とは、適切に管理されている森やそこから生産されたものにマークを付ける事ができる制度で、国際的なものもあれば、各国独自で設けられたものなど、さまざまな種類があります。
これらの制度が生まれた背景には、1970〜1980年代に世界的に問題視された森林資源の乱穫、違法伐採などがあります。そうした非持続的な林産物を市場から排除するためにも、適正な管理のもとに生産された林産物を識別できる認証マークが求められるようになりました。
数ある認証制度の中でも、関係団体などではない独立した第三者機関による厳格な審査がなされる認証として、国際的に知られているのがFSC森林認証です。FSCすなわち Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)は1993年に設立され、日本では2000年に三重県の速水林業さんの森林が初めて認証を取得し、現在では日本国内でも70を超える件数の森で取得が進んでいます。FSC森林認証が掲げる目的は、「森林環境を適切に保全し、地域の社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な、森林管理を推進すること」です。