北海道の森を代表する木、トドマツ。
私たちは、モミの木の仲間トドマツの香りに「北海道モミ」と名付けました。

 

フプの森用_1200500

 

北海道モミの名


「北海道モミ」は、2000年から私たちが作り続けてきたトドマツの香りの愛称です。
下川町森林組合でトドマツの枝葉から採れるエッセンシャルオイルを作り始めた時、皆さんに親しんで呼んでもらえるよう、名付けました。
※「北海道モミ」は株式会社フプの森の登録商標です

モミの木のなかま


トドマツは、北海道を代表する木で、モミの木の仲間です。
正式にはマツ科モミ属トドマツ(Abies sachalinensis Masters)と言います。
モミ属を表すAbiesにはラテン語で「永遠の生命」という意味があり、古くから人々の健康と深い関わりを持っていたことがうかがえます。
Abiesの名がついた木は 世界に何種もあり、日本にもトドマツ以外に数種あります。
どれも似た傾向を持つ精油が採れますが、実際の香りには違いがあり、香りの世界の奥深さがわかります。トドマツの香りはさわやかで軽やかな印象で、キンとした寒さや明るい緑が広がる季節の北海道の森が目に浮かんで来るような香りです。
モミの木と言えばクリスマスの木を思い出すでしょうか。
植物の持つ力を上手に生活に取り入れてきた海外において、冬、乾燥して体調を崩しやすくなる季節、家の中にモミ属の木を入れてクリスマスツリーとして飾ったことは、健康に過ごすための理にかなった文化だったと言えるそうです。

北海道の森とトドマツ


北海道が開拓される前、ここは原始の森が広がる地でした。北海道よりもっと北の国々に特徴的な針葉樹ばかりの森と、東北あたりに広がる落葉広葉樹の多い森の、両方の樹々がちょうど入り交じる場所、それが北海道の森です。北海道の森は、トドマツやエゾマツなどの針葉樹と、さまざまな落葉広葉樹が小さな斑状に混じり合っているので、針広混交林と呼ばれます。スギやヒノキは道南に植えられているものを除いて、基本的には生えていません。山並みもおだやかで、光をよく通す広葉樹が多いことで明るい印象を与えます。
主な針葉樹はトドマツ、エゾマツ、アカエゾマツ。中でもトドマツは最も多く生え、山を登っていても、大概目にすることができます。そんな北海道民にとって親しみある存在のトドマツですが、昔山で遊び、山で家の薪を集めるお手伝いをしてきた世代の皆さんは、口を揃えて、あんな松ヤニ臭い木!と言います。トドマツの松ヤニは樹皮に多く、さわれば必ず手や衣類についてベタベタしてしまうもの。生活の中では少しやっかいな存在でもあったようです。ですが、この松ヤニが多いのも、トドマツが香りの木として私たちに多くのものをもたらしてくれる証でもあります。フィトンチッドと呼ばれる「森の力」の正体は、この香りの成分です。香りあふれるトドマツは、北海道の森の宝だと私たちは思っています。

モミとトウヒ


北海道の山を見渡すと、クリスマスツリーのような形をした木をたくさん目にすることができますが、実はこれらは1種類ではなく、モミの仲間のトドマツの他に、エゾマツ、アカエゾマツ、といったマツ科トウヒ属の木も生えています。
似ているようですが、樹皮や葉など外観の特徴も実はちゃんと違っていて、香りも異なります。アカエゾマツは、条件の悪い土地でも生きることができ、ゆっくり時間をかけて育ちます。その材はかつて高級材として楽器などにも重宝がられ、海外へも輸出されていました。北海道でも人工的に植えられていますが、その面積はトドマツに比べてかなり少ないのです。フプの森でも、このアカエゾマツの香りの抽出を試みています。生産量が少ないため、常時販売することが難しいのですが、トドマツともまた違った甘く奥深い森の香りをぜひ皆様にも試していただきたいと思っています。ご案内できる機会をぜひ、楽しみにしていてください。